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【革の豆知識】タンニン鞣し(なめし)とクロム鞣しの違いと、どちらが良いの?というお話

【革の豆知識】タンニン鞣し(なめし)とクロム鞣しの違いと、どちらが優れているの?というお話

クロム鞣しのポーチ。カラフルで軽く、手触りも柔らかで上質感があります。

本日はタンニン鞣しの革と、クロム鞣しの革の違いについてのお話です。

タンニン鞣しについて

タンニン鞣しの革は一般的に皮革らしい豊かなエイジングを楽しみやすく、繊維の密度が高く固い傾向にあり、型崩れしにくく丈夫で重いことが多いです。

また、熟練の革職人さんのほぼ手作業に近い地道な作業を要するため、どうしても生産に時間がかかり、これが比較的高価である要因ともなっています。

クロム鞣しについて

クロム鞣しの革は、タンニンではなく、化学薬品 塩基性硫酸クロムで鞣した革のことです。エイジングこそほぼ味わえませんが、元々の発色が良くて、軽いという特徴があります。また、粘りっこく柔らかな感触を持ち合わせており、雨や火にも比較的強いと言えます。

生産効率が良いためタンニン鞣しよりも安価で量産しやすい反面、廃棄・焼却時には六価クロムという有害物質に変化するため、近年はタンニン鞣しの良さが見直されています。

どちらにも良い面がある

植物タンニンで鞣された名刺入れ。豊かなエイジングが魅力の1つ。

植物タンニンで鞣された名刺入れ。豊かなエイジングが魅力の1つ。


それではタンニン鞣しが一番なのか?というと、そうとも言えません。

タンニン鞣しの革を使い込んだときの美しさは目を見はるものがありますし、育て上げる楽しさもひとしおです。私カナヤマもこのタンニン鞣しの革に魅せられた一人です。

しかし、例えば大雨が降っている日に、タンニン鞣しの革のバッグで外を歩くのはなかなかリスクが高いんですよね。クロム鞣しの革なら耐水性も高く、バッグが少々濡れても問題ありません。珈琲をこぼしても、すぐに拭き取れば何もなかったように綺麗になってくれます。

また、タンニン鞣しの革で出来た1.5kgのバックパックと、クロム鞣しの革で出来た700gのバックパックなら、腰に優しいのは後者のクロム鞣しでしょう。

ヒートアップしてきそうですが(笑)、結論はどちらが優れているのかということではなく、それぞれに特性がありお好みの革フェチライフにあわせて選ばれるのが一番ではないかということです。

というわけで、良い革ライフをお過ごしくださいね。^^

カナヤマ