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【革の豆知識】染料仕上げについて。~革の着色、染料仕上げと顔料仕上げ(1)~

染料仕上げの革。

染料仕上げの革、イタリアワルピエ社の『ブッテーロ』。発色の鮮やかさ、エイジングの美しさにも定評があります。

革の着色の仕方には、大きく分けて『染料仕上げ』と『顔料仕上げ』があります。

染料仕上げについて

天然の革の表面のことを銀面(ぎんめん)と言いますが、この銀面の表情を最大限生かすように染めるのが染料仕上げです。銀面の模様や表情(革の繊維や形状、細胞の配列)は動物の種類によって異なっており、この銀面の模様をそのまま生かしつつ、着色をしていく手法です。

染料仕上げでも、革の繊維の奥までしっかり染め、革の断面(コバ)までその色(もしくは同系色)で染め上げることを『芯通し』染色と言います。タンニン鞣しの革の場合、芯通し染色はコバの処理が簡単であったり、縫い穴が白っぽくなって不格好になったりしにくいメリットがあります。

また、染料仕上げは後述する顔料仕上げのように銀面を覆いつくさないので、革に目立ったシワがある場合などもそのまま隠されることなく、染色後の革へと反映されます。銀面を覆いつくしていないため、染色仕上げの革は自然なエイジング(経年変化)が楽しめるのも特徴です。