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【ワセリンで革のお手入れ】革にワセリンは使える?効果・使い方・注意点を解説。

革製品のお手入れに、保湿剤の「ワセリン」は使えるのでしょうか。

結論から言うと、ワセリンはレザーの手入れに「一時的に使えなくもないかもしれませんが、自己責任で」ということになります。

以下、ワセリンの効果、メリット/デメリット、注意点、使い方を詳しく見ていきましょう。

ワセリンって?

【ワセリンで革のお手入れ】レザーケアにワセリンは使える?効果・使い方を解説。
※画像の出展:All About

ワセリン(欧文表記:Vaseline)は、石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製した、皮膚を保護する保湿剤のことです。普通は「白色ワセリン」のことを指します。

ユニリーバの商標で、日本のみならず、世界各地で一般名詞化されています。

ワセリンは保湿剤ですので、天然の革に使用しても、乾燥を防ぎ保湿をする効果があると考えられます。革の表面に塗る事で革の水分の蒸発を防ぎ、乾燥を防止。そして軽度な撥水効果・耐汚効果も期待できます。

ですが、実際にワセリンを革のケアに用いるかどうかは、この後紹介するメリット・デメリットの部分を読んで判断してくださいね。

ワセリンで革の手入れをするメリット/デメリットと注意点。

ワセリンを使うメリット

まずメリットは、どこでも手に入り安価な事です。

全国の薬局やコンビニで簡単に購入でき、価格は50gで200円~300円程度と、かなり安価。

コスパの良いスキンケア用途で購入したものをそのまま革製品に使いまわせるため、使いきれず無駄にしてしまう事も少ないでしょう。

防水スプレーを用意せずとも一定の撥水・耐汚効果が期待できるため、雨の日にやむを得ず革製品を使いたいけれど、防水スプレーを持っていない(切らしている)。こんな状況でも活躍が考えられます。

ワセリンを使うデメリット

デメリットは、そもそも革製品に使うことを想定したものではないため自己責任である点、それから、最悪革製品そのものをダメにしてしまう事が挙げられます。

ワセリンは同じ皮である皮膚に使ってもOKなのだから、革製品に使っても問題ないという強引な?論法で使用されるケースが多々あります。

しかし、生体としての人間の皮膚と、腐敗しないよう皮から革に加工された(タンニンやクロムなどの鞣し剤で鞣された)動物の皮を、同じものとするのはいささか強引と言えます。

ワセリンはそもそも革製品に使うために作られたものでは無く、化学的な根拠やデータなどもは存在しません。思わぬ革の色落ちや色の変化、革の劣化などがあった場合も、自分の責任となります。

ですから、どうしても使用してみたい場合は、必ず目立たないところで試してみてからのご使用をおすすめします。

また、デメリットと言うほどではありませんが、一般的な専用の革クリームと比べると伸びが良くない点も挙げられます。

ワセリンを使う注意点

上記デメリットの補足になりますが、ワセリンはエナメル革、爬虫類等の特殊な革、スエード、ヌバック、ヌメ革、毛皮等には絶対に使用しないようにしてください。

特に明らかな色落ちや、革の変質・劣化を招いたり、本来の風合いの良さを損ねたりする危険性があります。

ワセリンを使用した革の手入れ方法

ワセリンで革をお手入れする手順・方法を解説します。(一般的な皮革用クリームなどとほぼ同じような手順です)

※必ず目立たないところに少量のワセリンを塗って、色落ちなどが無いか確認してから、全体に塗るようにしてください。

必要となるものは、下記の3つです。

  • スポンジ
  • ワセリン
  • 乾いた布

革のお手入れ専用 スポンジ

専用スポンジがあると塗り広げやすいため、可能であれば用意しましょう。

  1. ワセリンをスポンジにとり、お手入れしたい革製品に薄く塗り伸ばします。
  2. 次に、乾いた布(テレンプ等)で、余分なワセリンを拭き取ってください。
  3. 風通しの良い日陰で、ケアした革製品が乾くまで置いておきます。

ワセリンは自分の手で直接塗る事も可能ではありますが、スポンジよりも塗りムラができやすいため、注意して塗る必要があります。出来るだけスポンジを使うなどして、均一になるように塗り広げましょう。

ワセリンを拭き取る際は、強く擦るというよりは、優しくワセリンを取り除いてあげるイメージで拭き取りましょう。

拭き忘れてベッタリとしたままだと、革の劣化等の原因になりかねません。拭き忘れのないようにしましょう。

ワセリンは、専用革クリームの一時的な代用品として使うべし

もしもお持ちの革製品が以下のような状態のときは、ワセリンの使用が選択肢に上がるでしょう。

・ケア用品がないけど、今にもひび割れしそうなほど乾燥している

・雨の日にどうしても革製品を使う必要があるけど、防水スプレーが無い(すぐには入手できない)

こうした状態の革に使う事で、一時的に風合いを保ったり、防水効果を期待することも出来なくはないかもしれません。

ですが、基本的には革製品には革製品用の専用クリームを使う事で、革本来の良さを長く持続させることが可能になります。

どうしてもやむを得ない場合以外は、基本的には下記のようなレザー専用クリームを使用するようにしてください。

一般的なレザーにはこちらをオススメします。栄養補給ができ、美しく自然な光沢が上がります。
COLUMBUS (コロンブス) Brillo ブリオ (皮革用ツヤ出しワックス レザー コンディショニング クリーム、クロス付き)
COLUMBUS ブリオ革クリーム

ヌメ革(白ヌメ革)にはこちらがおすすめ。必要な栄養を補給しつつも色ムラになりにくく、自然な仕上がりです。
ヌメ革専用クリーム
COLUMBUS ヌメ革専用クリーム

適切なお手入れをして、良い革ライフを過ごしたいですね。